運転手は歩行者の通行を優先し、彼らの安全を保護することが求められます。横断歩道においてはもちろんのこと、それ以外の場所でも、歩行者や自転車が横断しているのを見かけた時は、道を譲ってあげましょう。横断歩道の近くでは常にスピードを落とせるような運転が大切になりますし、停止線がある時は、必ずそこで止まるようにします。横断歩道の近く、具体的には30メート以内の範囲では、危険が常に付きまといますから、追い越しや追い抜きは禁止されています。
歩行者は様々で、子どもや高齢者もいれば、車椅子で通行する人、盲目の人もいます。社会的弱者が安心して通行できる社会を作るためにも、運転手の配慮、思いやりが欠かせません。例えば通園バスが停車しているのも見かけた時、子どもの飛び出しを想定して徐行しなければなりません。遠く離れるまで細心の注意を払って子どもの動きに目を光らせます。通園バスの付近に限らず、通学路となっている地域では、普段から子どもたちの行動に注意を向けるようにします。
ドライバー同士の配慮も非常に大切です。初心者や高齢者はスムーズに運転できないことも多く、こちらが苛立ちを見せると焦ってしまい、余計に運転が機能しなくなります。無理な幅寄せ、割り込みは禁物です。積極的に譲ってあげましょう。因みにドライバーが運転初心者かどうかは、若葉マークの有無でも分かります。 安全運転を心掛ける上で、速度、車間距離には最大の注意を払うことでしょう。しかしどれくらいのスピード、車間距離なら安全と言えるのかは、決まっているわけではありません。まずは規制速度、法定速度を守るようにしましょう。その上で、交通事情、天候等で状況が変化した場合は、更なる安全対策を実施することが大切です。